新築住宅
藤沢I邸(2020年竣工) 2階子世帯
2階(子世帯)に行く前に外観の紹介です。
2階へは単独の鉄骨階段を上って
玄関前テラスにたどり着きます。また右手にも螺旋階段があり、
こちらは普段は2階リビングから直接庭におりるためのもの。
現在は庭園及び駐車場が整備されより広がりのある景観
になっています。
1,2階の中間的なスペースを天井高に組み入れたり、
レベル差をスキップフロアとしたり、その様子が道路からも
うかがわれます。
画像は子世帯の玄関前テラス、デッキの下には親世帯の
玄関ホールやトイレが位置します。
そこまでは普通の2階建て。
玄関ホールに入ると同じフロアーにリビング、
しかし奥のダイニングへはホール内の階段を
更に数段昇る、結界がそこにあります。
つまり来客はリビングどまり、ダイニングまで上がる客は
もっと親しい人、その様子を紹介してゆきます。
写真は玄関をダイニングから見下ろしたところです。
玄関の前にリビングがあり引き戸で仕切ることもできますが
2階なので通常、玄関ドアも明け放し屋外テラスとつながります。
ダイニングとリビングはスキップフロアでレベル差があり
離れますが空間の上では繋がっていますので
お互いの姿が見えたり声が聞こえたりします。
更にダイニングからはリビング越しに富士山を眺められるという
空間構成としています。

玄関からスキップフロア―のリビングダイニングへの階段を上ります。
段差は約1m、久しぶりの投稿なのでお忘れの方もいらっしゃると思いますが、
1階の親世帯、2階の子世帯との間には高さ1.4mの中間スペースがあり
親世帯では天井高に加えて4メートルの高さにし、
子世帯では2階床下収納として使います。
2階玄関は床下収納レベルにあり、従いリビングへは上ることになります。
1,2階の中間層を上下で使い分けているところがこの住宅の特徴と言えます。
中間層は構造的にも壁で区画されており、家全体の構造を強化することに繋がっています。

前回の階段を登ると現れる景色。
屋根面までリビングダイニングの空間に取り込んだ天井の高い家、低いところで3m、切妻屋根の中央部では3.6m。その分ガラス面が多く夏の日差しが気になるところですが、外部、屋根の軒の出は1.5mと十分な深さ。バルコニー面を覆い、外観に深い陰影を漂わせます。
陰影と言えばべんがらをよく用いて天井や柱梁など構造材を塗りますが、I邸は1階同様、白と素木を基調にしています。ヒノキの大黒柱は24センチ角、交差する太い梁の中央に位置。1階の大黒柱も同じ位置にあり、合わせて家全体を支えるシンボルといえます。

前回の写真で奥にキッチンが見えますが、そこに立ち、見返した写真です。
中央左側は玄関、奥にシューズクロゼットが、右手はリビングの窓がちらっと見え、
ともに手前のダイニングキッチンと空間的につながっています。
玄関とリビングへは階段を下りてゆく形になります。
階段左の腰壁は玄関側で使うクロゼット、リビング側の腰壁にはカウンターが付き
仕事や子供の勉強コーナーとしてダイニングの一角を閉め、
キッチンに立つお母さんからも子供の様子がよく見えます。
なおリビングのガラス窓を通して、天気が良ければですが、キッチンからも
富士山を眺めます。

ダイニングの少し斜めの位置から左の玄関と右のリビングを見ています。
3つの部屋の位置関係の分かり易さからこの写真を選びました。
右下のリビング天井に掛かる梁は、リビング側と玄関側で太さが異なり太い梁がリビングに顔を出しています。
玄関側の梁は直接外部に出てゆき、さらに外部で別の梁を受けるため、より太さが要求され、生まれた段差です。
構造体を見せるのであれば、大黒柱同様に力の掛り具合で大きさを変えるデザインとしています。

手前にダイニングの書斎カウンターを、奥にリビングの床を見ています。
ダイニングからリビングに向けて天井が下がってゆくわけですが
窓際でも高さが3mあり、開放的な空間になっています。
こちらは西南に向いており、午後からの日差しが入るので
朝から夕陽まで日が入り、手前奥のダイニングキッチンでは
その移り変わりを楽しみます。

リビングから天井越しにダイニング方向を見ています。
ダイニングとは床段差としては1mほど。これにダイニング側カウンターの高さが70㎝、合わせて1.7メートルの高さの壁がこのようにできる。そこに大型TVのおけるスペースと化粧棚を設けリビングとして、また玄関前の空間なので客間として設らえる。このように大屋根全体が個々の部屋を空間的につなげており、姿は見えなくとも家族の声がどこかで聞こえる一体感がある。

前回のブログで玄関前にリビングがあるコメントをしましたが
このようになっています。画像はリビングから玄関を、更に外のルーフテラス越しに隣地を眺めています。
左下の階段を6段上がりダイニングキッチンになります。
またルーフデッキテラスは6畳ほどの広さがあり大屋根に覆われ
外部ではあるが室内的、インナーな性格を持ちます。
デッキテラス⇒玄関⇒2階フロアと少しずつ床の構造体をずらしながら段差を設けることで防水対策と落ち着きを兼ね備えています。

手前にリビングとの境のカウンター、そしてダイニングキッチンの南側を見ています。
このアングルですと屋根が切妻型であることがわかります。
天井板を貼って梁や垂木を隠してしまえば電気の配線など天井裏に無造作に垂らしておけばよいのですが、表すとなるとそうは行きません。こだわりのある電気職人さんなので太い梁をドリルで貫通させ、梁の上を配線して目的の照明器具まで経路を確保します。
叉天井を貼らなければ構造材のデザインにも配慮せざるを得ません。
大黒柱を設けたり構造材を現す、理由の一つはそこで成長する子供の感性を磨くことにつながると思うからです。

ダイニングキッチンの北面を見ています。
左手にリビングルームとの繋がり、右手はキッチン、奥には水回り、
洗面化粧コーナーとパントリーは壁から手前に張り出し、左奥から浴室、トイレ、洗面、
パントリーと横に繋がり、裏手の動線を確保しています。
大黒柱は檜の8寸角(24㎝×24㎝)梁は幅12㎝、高さ30㎝、ともにムクの材木を使っています。
屋根は切妻屋根ですが、北側は斜線の関係で入母屋の形になっており
換気扇のダクトをその妻壁部分に出しています。







