新築住宅

港南台の家

 

茅葺き農家や京都の町家のよさとは?
暑い夏、座敷で昼寝していると涼しい風が頬をなでたり、
人が気軽に立寄れる土間があり、坂の間がそこに面し、
商品を置けば商業スペースに早変わりする。

 

柔軟性の点では、家全体についても言える。

 

田の字形の間取は、建具の開閉のみで大小の部屋をつくり出す。

 

又、自然の木や石、土で出来ているので
シックハウスやアレルギー等関係ない。

町家の千本格子は、通りに解放していながら視線はカットする。

家の気配は外に漏れ、外の様子も内にいて、伺い知れる。

つまり良さとは風通しが良く、
スペースに柔軟性があった点にある。

今回「現代の民家」をテーマとしたが、
技術を駆使したハイテクな素材で表現するのではなく、
自然素材を用いる事で人々の記憶に残る民家のイメージを呼び起こそう。先人の知恵をもう一度見直そう。と試みた。

保存