新築住宅
静岡伊豆高原K邸 (2009年竣工)
赤沢の樹木は何となく熱帯のそれっぽい。
露出を外部に重点を置いている為、
内部は暗くなっているが実際はこれ程ではない。
ただ白壁とベンガラの木部の対比は狙った通り。
軒先に見える垂木の高さは20cm。
屋根は垂木構造なのでかなり間が飛ぶ。
構造のモデル解析の結果、軒先は三角部材で先端を固めている。
更に廻り込んだ際の画像。
外から室内側を見るとこのようなインテリアとなる。
照明の下がるスペースはダイニング。
右手は玄関ホール8帖分あるので
「土間リビング」といった方が的を射ている。
奥はキッチン。
正面2本の大黒柱が中心となり家全体の荷重を支える。
床の杉板の厚みは3cm。
ダイニングスペースを外から見たところ、
屋上のガラス窓は物見台。
ここから海、そして大島を望む。
ダイニングの網戸を閉めたところ。
竹で縁取られた雨落ち部。
軒先の水平線と呼応している。
和室側からダイニングを見通す。2階はバルコニー。
更に近づいたところ。
そして更に近づく。
kusa14の室内側からの見返し。網戸を引いた状態。
更に引いてみたところ、ダイニングのほぼ中央からだが、
2階が眺められる。2階外はバルコニーとなっている。
屋根まで大黒柱が伸びる。
2階はこのようなインテリア。
右のガラス面は洗面浴室への明かりとり
さらに角度を変え、物見台への梯子を眺める。
玄関ホールまで下がった画像。
手前がダイニング、奥がリビング。
右手の白壁階段に添って2階に上る。
階段はオスモカラーにサンダー掛けで木目を際立たせている。
玄関ホール内部の様子。
腰壁はベンガラ塗装。左端は寝室の窓。
床は墨入モルタル、小石のボーダーが2本入る。
少し廻り込んだところ。
玄関もこれだけ大きな間口を開けるとリビングとなる。
玄関外部アプローチ。右側は寝室の窓
アプローチから玄関を見る。
更に離れて見た外観
そして更に離れてみた外観。
キッチンはカウンターのみ市販のもの、後はオーダー作。
ツインポリカーボネート板を入れた玄関格子戸。
他の開口部は雨戸代わりのツインカーボ障子。
浴室。
腰壁は十和田石。壁天井はベンガラ塗装。
かなり屋根が下がって来ている。
手前が浴室の窓。雁行している建物が美しい。
逆から浴室をみたところ。
浴室の逆方向をみる
建物外観。戸袋部を利用して壁を厚くしみせている。
しかも浮いたように、軽快に。
【 伊豆赤沢の家の解説 】
赤沢の溶岩地帯。樹木もうっそうと茂る。
ここにシンプルで日本の伝統建築の美しさを伝えるような住宅を作る。
大空間であるが開口部はペアガラス、
内壁にセルロースファイバーを入れ、無暖房、無冷房を探る。