お客様の声
「神奈川旭区H邸(2011年竣工)」および「わびさび庵(2016年竣工)」
50数年前、妻の両親が長崎からこの地に移住し、40年以上二人暮らしをしていました。
2010年頃、90歳近い両親の介護の問題が妻の身にかかってきました。地盤が沈み、相当傷んでいる古い家なので移転を勧めましたが、両親はここを動くつもりはないとのこと。そこで、一緒に暮らせる家に建て替えようと考えました。
ところが、相談した大手ハウスメーカー2社は、敷地を見て難しい条件のためか遠のいていきました。そこで、昔、横浜緑園キリスト教会を設計した鎌倉設計工房なら、あるいは難しい条件でも道がひらけるのではないかと思い、連絡してみました。
妻の父は歩行困難となっていましたが、2階にアプローチをとったため、玄関の前ですぐに車に乗れるようになったのが良かったです(以前は1階玄関のため道路から石段を降りる)。また、玄関の前は、軒が深く、雨に濡れないようになっているのが有難いです。
小鳥がたくさん来るので、野鳥図鑑を買いました。
母は93歳まで、父は95歳まで、それぞれ亡くなるまで5~6年程新しい環境で良い時を過ごせました。今は、孫たちが遊びに来た時に1階リビングのピアノを弾いています。
竣工から4年後、翌年に退任を迎えるにあたり、いよいよこの家で同居することを本格的に考えた時、荷物も多く手狭なため増築したいと、再び鎌倉設計工房へ相談しました。
日当たり等を考えると、「離れ」にした方が良いとの提案で、敷地の奥に、小さな「わびさび庵」(設計者命名)を建てることにしました。
現在は、「わびさび庵」の2階を客用、1階は仕事場として使い、「母屋」と「わびさび庵」とで囲まれた小さなスペースに庭を作っていくのが、日々の楽しみとなっています。
感謝なことに、「健康奉仕」として「地上の旅」をしています。
(2017年12月、築6年及び築1年時点、建築主インタビュー)