古民家再生・空き家対策
古民家再生、空き家活用の両方を行った事例です。
母屋(築56年の古民家)の離れにガレージがありました。
その上に複数の部屋があったが、誰も住まず、長い間、空き家になっていました。
母屋には母と兄の家族二人暮らし。そこに弟の一家が戻って空き家部分に住む事に。
そこからが計画の始まりでした。
当初、空き家のゾーンに絞って考えていましたが、使用頻度の低い母屋の一部を取り込み、空き家ゾーンとつなげれば十分なスペースが確保できることが分かりました。
又、箱のような部屋を繋げてゆくのではなく階段や吹き抜けで母屋側の1階とガレージ上の2階スペースとが一つの大きな部屋に感じられるようにデザインを試みました。
特に母屋ゾーンは天井をはがしてみると思った通り、自然のままの曲がった木が梁として使われており、その梁組を見せることにしました。
通常はデザイン上、垂木(屋根面を等間隔で支える構造材)を見せますが、断熱材を入れる必要があり、垂木を隠し、天井を設け、杉板を張りベンガラ塗装を施しました。
ただし庭側に張り出した部分は母屋の屋根のラインをそのままおろし母屋下がりとして加えたため、垂木は見えて、モダンな直線のデザインとなって表れています。
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