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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 150
「三浦の濃紫べんがら」
今回の写真は
前回と比べ天井部分を大きく写しています。
キッチンの様子も少しわかりますが
キッチンの紹介は次回以降として、
べんがらの効果について考えてみます。
木材は種類によって色が違います。
それぞれの味わいを活かし、そのまま自然の状態を楽しむ方向と
塗装することで、雑然とした色の違いを統一し壁の白と対比させて
モダンな印象にする方向とがあります。
写真の中には家具の一部の扉や階段、床など白木のままに
しているところもありますが、色の分量をコントロールするため
強調したい部分はべんがらを塗らず白木を残しています。
前回の画像と今回とではキッチンの扉の塗装が異なりますが
現場で検討しべんがら塗装を追加することで、部屋の重心を下げ
落ち着きのある空間へとコントロールしています。