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伊藤邸2

日本の美を伝えたい 525

前回の階段を登ると現れる景色。

屋根面までリビングダイニングの空間に取り込んだ天井の高い家、低いところで3m、切妻屋根の中央部では3.6m。その分ガラス面が多く夏の日差しが気になるところですが、外部、屋根の軒の出は1.5mと十分な深さ。バルコニー面を覆い、外観に深い陰影を漂わせます。

陰影と言えばべんがらをよく用いて天井や柱梁など構造材を塗りますが、I邸は1階同様、白と素木を基調にしています。ヒノキの大黒柱は24センチ角、交差する太い梁の中央に位置。1階の大黒柱も同じ位置にあり、合わせて家全体を支えるシンボルといえます。