ブログ
日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 467
「四神相応の地に建てる」
前回の写真撮影位置を変えずに
低い目線で撮った画像です。
外光が室内に入ると
反射した光が天井や壁を照らします。
手前の腰壁は杉Jパネルにべんがらを塗装していますが
見事に杢目の表情が現れています。
また天井の野地板はラーチ合板でありながらべんがらを塗ると
銘木の風格さえあります。
べんがらを塗ると暗くなるといいますが、実際は開口部が大きい
,いたる所から光が入る、などの理由で
懸念されていた方もこのままでよい、とその良さを再認識します。
落ち着くといわれることもしばしばで、べんがらは不思議な素材です。
明るい白壁があり、べんがら塗りの陰影溢れる部分もある、
哲学的に考え、山あり谷ありの人生をそこに重ねると
双方が同居するところに落ち着きを感じるのではないでしょうか。