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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 462

「四神相応の地に建てる」

 

階段踊り場のライブラリーから

田園風景の続く東側を見ています。

ところで

金色の照明器具が気になります。

木や漆喰など自然素材の中にあって

金属は素材感が異なり、その美しさが際立ちます。

また

陰影の空間の中で鈍び色に光る金色は

特に引き立ちます。

 

谷崎潤一郎の「陰影礼賛」の中にも

光の乏しい奥座敷の中までかすかに届いた光を

金屏風が反射する様を描いたくだりがあります。

今回は少し明るすぎますが、

ついそれと重ね合わせ、

陰影の魅力に思いを馳せてしまいます。