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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 444
「四神相応の地に建てる」
トイレの内出窓を外から見ています。
廻りの豊かな緑が目に入りますが
今まで見てきたように
実はリビングからも大いに眺める、つまり
リビングからはトイレの窓が丸見え!
なわけです。
内出窓にせず、直接壁に窓が付いていて
窓を開ける際、リビングにいる人と顔があって
やあ!こんにちわ!でもよい。
が、ここは
美しく、少なくとも何か物語があるように!
内出窓にすれば、
窓を開けても顔が合うこともなく
内出窓全体が照明ボックスにも見え
実際内側からも行燈のように見えるので
「窓」の感覚が薄れます。
トイレ窓からは裏手全体が見渡せ
荒々しい岩盤の光景や
野ばらがしだれ咲く様子を日表から眺めます。
小さな部屋ですが
自然との触れ合いが生まれると
意識も広がってゆきます。
昔の厠のように!