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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 441

「四神相応の地に建てる」

前回の続きです。

気が付いたところの写真。

天井です。

廊下側の天井は2階配管を交わすために

下がっていると説明しましたが、

この下がり部をよく見ると

水平の天井板先端が立下がり部より

15ミリほど突き出していた!

のです。こんな細かいことよくやったなぁ

とスタッフに訪ねると、

「所長は何度もそうするように

念押ししていましたよ!」

30年前とか若いころ設計した建物を訪れて

その時の自分自身に感心することがあるが

今回はまだ完成して間もないのにもう忘れていた!

 

設計段階では気が付かぬことを

現場で修正することはよくある。

ここも下がり天井をどうやって消すか、、に

関心を寄せていたと思う。

もし15mm突き出していなければ、立下り部が脇の窓の光を浴びて

鮮明になり下り天井があらわになる。

天井もべんがらで濃く塗り、窓の手前で止めて

段差の存在を消す。