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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事422
「四神相応の地に建てる」
写真は前回ブログの撮影位置から少しトイレ側に近づき
、空を見上げています。
トイレの屋根軒先は左手に伸び、さらにL字型に折れて
ダイニング側の小庇に繋がる様子が見えます。
よく見ると
L字型に折れている変換点は緩くカーブを描いています。
直角で繋がっていてもよいのですが
ご覧のように他の角々が皆、鋭利に角を出しています。
ダイニングの室内側からこの部分を見る機会もあるので
あえて目に優しく曲線を描いています。
板金職人の腕の見せ所でした。
画像として全体が暗めですが、
人の目にはもっと明るく、カーブも目立ちます。
ガラスに山の緑が映るように2階客間からは
山に生息するタヌキが眺められます。
格子は木製で、その上にガルバリュウム鋼板を
巻き耐候性を向上させています。
プレーンな素材感ですが
外壁のガルバリュウム小波鋼板の陰影ある表情と
対比を成し、モダンでありながら侘び錆び感も
あり、まことにいいですねー!