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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 421
「四神相応の地に建てる」
前回ブログの写真は室内からでしたが
今回は外に出て山側から写しています。
ここからですと「カウンターの足」のみならず
ダイニングから階段室やリビング方向の様子も見て取れます。
ちなみに、前回も写っていた右端の明かりはトイレの窓
ですが硝子の反射がありません。
じつはトイレの照明は外部の軒天井に設置されています。
いわば内部と外部の中間、縁側のようなところにつけてある。
外灯でもあり室内灯でもある、どのように室内に取り込まれているのかは
そのうち写真で説明しますがヒントは昔のトイレ。
昭和の家を訪れると、縁側の突き当りにトイレがあり、
しかも男性用の小便器が手前にあって、奥が大便器になっている。
相互は杉の板戸などで区切られているが、壁の上部の一部が刳り貫いてあって
そこに裸電球が取り付き、双方に明かりを供給するのを見かけます。
子供のころの我が家にもあり、その後、登録文化財建物に訪れても
遭遇し、不思議に魅力的なのです。
今回はトイレ自体が魅力的になるのに一役買っています。