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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 416
「四神相応の地に建てる」
先ほど仙台への出張から帰った。
仕事ついでに何か建物を見てゆこうと思い
H氏の案内で土肥晩翠の記念館や仙台メディアテークを見学。
が残念ながらメディアテーク、今日は休館日で中に入れず、
外観のみの見学となった。10数年前の建物だが、初めて実物を見、
今更ながらに感動した。建物を支える柱を見ても
1本の柱ではなく細く枝分かれした樹木のように細分化されているのだ!
ところで感動ついでに話すと出張訪問先で朝食にいただいた金華サバ。
脂の乗った見事な味!手づくりの朝食をいただくのも久し振りだった!
さて「四神相応の地に建てる」に戻ります。
私も気に入った食堂テーブルを別の角度から。
テーブル上の照明はルイスポールセンのトルボーだが
点灯するとシェードの内側が金色に見える真鍮製の貴重品(現在廃番のはず)
数年前に中目黒のショップで廃番前にまとめ買いしておいたもの。
デンマーク製。38年前に北欧、フインランドのアアルト建築を見て回った際、
知り合った訪問先でディナーにあずかった。
5人で丸テーブルを囲むが、中央にはロウソク1本の明かりだけ、最初出された料理も
目が暗さに慣れツナサラダとわかるまで数秒かかった。
このトルボー直径が12㎝と小さく、光量も小さくろうそくに近い。
ゴッホの「ジャガイモを食べる人々」のようにテーブルに集まる人の顔が
ハッキリ、親しく見える効果がこの小さな照明にはある。