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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 398

「四神相応の地に建てる」

 

玄関アプローチを見ています。

赤い壁の奥に玄関ドアがあり

その手前の黒いべんがら塗装部は

左手に傘立てなどを置くアルコーブに、

右手前は庭で使う動議などの収納になっています。

そこは「外」なのですが

黒(濃い紫)のべんがらを塗って「内」の扱いにしています。

入口部は赤いべんがらの壁に黒の立枠をみせ「内」を予感させます。

 赤いべんがら壁の入口部では基礎コンクリートをカットして、

壁が浮いたようにやさしく連続して家を包みます。

壁に伴奏するかのように庇も続き

雨をなるべく壁から離して落とします。

 2階の屋根面は破風板を壁につけ軒の出がなく

モダンに仕上げてもよいのですが、

わざと壁より少し浮かして破風を回し、

陰影を作って壁のガルバリュウムを生かします。

玄関上の小庇の陰も相まって、

そうそう、樹木や竹垣、敷石など建て主のSさんの施工も加わって

シンフォニーのような景観を作っています。