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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 165

「三浦の濃紫べんがら」

 

他の部屋も天井を外すと

東の部屋に西日が入る、などということも起こります。

既存の構造部材、火打ち梁や筋違なども現れる、

これも改修工事ならではのこと。

改修前、ここはキッチンでしたが

今回は個室として使用。

ここにもバリの衝立を流用しています。

南側の光が

べんがらの天井を浮き上がらせています。

灰炭にほんのわずか赤のべんがらを加えるだけで

このように真黒ではなく濃い紫になります。

本来のべんがらの色ではありませんが

べんがらを混入しなければこの味わいは出ませんので

ついつい、ベンガラ!としています。