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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 374

「鎌倉 天空の館」

 

各室とも2階は屋根を支える構造体を現している。

通常どこの家でも天井を平に張るが

その上には伸びやかな空間があるのだから

見せない手はない。

もっとも

見せるだけのデザインを梁や柱、垂木、

など屋根を構成する木組みに施さなければならないが。

いやそこに木造デザインの醍醐味がある。

 

今回もべんがらを天井など木部に塗装している。

杢目や素材感を優先するため塗装しない、素地がよい

との考え方が一般的なように思う、はたしてそうだろうか?!

 

暗い中に光が反射して杢目が浮き上がって見えたり

1日の光の移ろいによって様々な表情を見せるのは

このべんがら塗装ならではだと思うのだが。

 

そもそも部屋が美しい、塗ると。