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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 340
「鎌倉 天空の館」
前回と同じ画像ですが
もう一言。
木部にはべんがらを塗っています。
べんがらは陰影を強調できる塗料です。
写真の
壁や窓の部分と天井との境が
陰影によって
はっきり見えなかったり
天井全体のトーンも
画面の右側は陰影に包まれて暗く
左手は極端に明るく、杢目さえ浮き上がっている、
左右の落差が激しく、天井に連続感や一体感がない。
けれど、それが気に障る、でもなく
包み込まれた、落ち着きがある。
べんがらによる色付けは陰影を強調し、
陰影は日本建築の落ち着き、和らぎをもたらしています。
と、感覚的なことを
言葉で言い表すのは
簡単ではありません。