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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 332

「鎌倉 天空の館」

 

リビングの全体像です。

基本的に切妻型形の大屋根が

家全体を覆っており

室内の「べんがら塗り化粧天井」にもその形が表れています。

化粧天井板は機能的には捨て野地板でもあり

今回はグレードを上げて杉の無垢板を張っている。

このため、

当初張り上げた状態では白木の輝きを持っていた。

だが、たっぷりと光の入る、吹き抜けにあっては

明るすぎ逆に落ち着かぬ空間となり、

また建築主の要望もあり、

垂木とも当初の無塗装予定を変更して

現場でべんがら塗装としました。

 

リビングの2階レベルは書斎になり

左手の吹き抜けを通し、南西の山を望みます。

手摺部には黒柿の古欄間を左右対称に設え

趣のある独特の杢目を楽しみます。