ブログ
日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 320
「鎌倉 天空の館」
ここ何回かの画像に
映っていたのですが、
カーポートの軒裏部分、特に前回言及した
寄棟屋根の隅木部を
拡大した。写真です。
屋根組を受ける桁が交差する点に
通常は柱が来ますが、少し
玄関側に奥まった位置とし、
車を入れやすくしています。
屋根全体を断熱層で覆っているので
2重垂木,ふた軒になるのですが、
社寺建築の地垂木と飛燕垂木のように
垂木先端の小口を見せることはせず、
先端を削ぎ落し、シャープに見せてます。
と言えば簡単なようですが
これが難しい。
垂木の先端を最初からカットしておくと
垂木が並んだ線が通らない、
したがい、
カットしないままセットして
後から水平に糸を張って
それを目安に1本1本カットしてゆくという
大工の妙技が、先端の鋭さを生み出しています。