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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 312

鎌倉設計工房の藤本です。

「数寄屋ルネサンス」続けます。

 

5年前に新築した建物の1階部分を

新築前の元の昭和の家に戻す

「数寄屋ルネサンス」、

新築後、5年の経過であっても

住まい手の意識には変化が見られ

今回の改修になったのですが

これとて完璧とは言えず

今頃は、さらに手が入っている

のかもしれません。

そうやって次第次第に「我が家」

という存在が醸造されていくのでしょう。

 

今回のプロジェクトでは

見積り契約後、解体工事途中の段階で

工務店が去り、致し方なく

個別の職人さんに工事を分けて発注する

分離発注により工事を行うことに。

 

 改修工事は天井や床を外して初めて

隠れていた部分があらわになります。

 事前の調査で状況把握に務めますが

時に不可測のじたいもあり改修工事の見積りは

リスクが大きい。

かといって分離発注工事でも

過大な見積もりを承認するわけにはゆかない

 

最終的に分離発注による工事費は

許容範囲内に収まりました。

 

計画段階から完成まで、

設計監理には2年半を費やしましたが

建て主も設計者も試行錯誤を繰り返し

満足のゆくものにたどり着けたといえましょう。

 

次回からは新たなテーマです。