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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 307
「数寄屋ルネサンス」
前回と同じ位置で撮影しています。
襖を占めると
だいぶ落ち着いた和室に
なります。
よく見ると柱は部屋の中央に位置していません。
柱から右の壁までは1820ですが
左は1517です。
隣地の樹木が障子に映るように
境界までゆとりがなく、内外の要求の
せめぎあいの結果の寸法です。
さらによく見ると、柱から左より
右の壁面のほうが手前に出ています。
この和室は増築なので
既存部分には力がかからぬよう
独立した壁を設けており
壁厚分、手前に柱を立てています。
光の当たり方で壁のずれが
よくわかりますね。
今回のような改修工事では既存部分との関連を
どこまで表すか迷うところですが
すべて隠すのではなく既存部分を
新たな視点で表現し、
新旧の融合した味わいを出したいと思います。