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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 303
「数寄屋ルネサンス」
壁の向こうには
中央の廊下やそれに続く階段があります。
右端の戸を引くと、その廊下が現われ
奥にキッチンが見える、といった具合。
右端の引き戸、戸尻から階段はのぼりはじめ、
中央の襖の高さは階段を避けるように
低めに設定し、左手の古建具はかろうじて
階段をかわしています。
中央と右端は新規の建具ですが、左は2階押入れ
にて使用していた、「昭和の家」時代の物。
従い高さは1730。右は和室の建具高さに敷居分30を加えて1760。
若干の高さの違いがあらわれています。
襖は和室に使われますが、このように和に近いインテリアでは違和感なく
黒光りする漆縁はむしろモダンな印象さえ与えます。
異なる素材の建具が並んでいるわけですが
壁にかかる絵の様でもあります。