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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 283
「数寄屋ルネッサンス」
場所は東京の代々木。
改修工事ですが、築20年30年後の建物ではなく
新築後まだ、5年しか経っていません。
水屋があり茶道も行える築50年
昭和の日本家屋が新築以前は建っていました。
それを取り壊し、新たに
2所帯の住める総3階建て(1階1所帯、2,3階1所帯)を
新築したのですが、1階部分が手狭であること、
以前の日本家屋の住まいに懐かしさを感じる事、
などからYさんは1階部分の改修を当社に相談されました。
木造3階建ての特殊工法を採用した新築建物で、
しかも全体を支える1階を改修するのですから特殊金物による耐力壁
には手を付けずに全体改修が成り立つ方法を考えねばなりません。
しかも現状が手狭であるとすれば何らかの増築が想定され
確認申請も通すとなると幾つものハードルが見えてきます。
「数寄屋ルネッサンス」と副題を付けたのはもとの日本家屋を復興させ
あらたな茶道空間のあるすまいをつくる、意味からですが、
それを実現するには
更なるハードルが待ち構えていました。
ともあれ今回は玄関から。
新築時の1階玄関はホールも含め1坪でしたが2.5坪に増えています。
前面道路の中心から3メートル以上離れているので準防火地域であっても
木製格子戸がつかえます。
いつもなら建具や天井にはべんがらを塗装しますが、ルネッサンスですので
素木(白木)のままです!