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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 233
「柏の黒紫べんがら」
再び玄関室内側に戻って
これは入口の扉を開けて
正面を眺めたところです。
土間の小粒砂利洗い出しから欅の式台と上り框
桧の縁甲板に
座敷の畳へと続く、硬いものからより柔らかいものに
床の素材が変化してゆくのも、和風の伝統ならでは。
細やかで繊細な感覚です。
細かな竪桟の美しい大阪格子戸の手前、
左側には何かがライトアップされているように見えます。
また座敷も左手奥にいざなうように書院の明かり障子がみえ、
どのような空間がそこに広がっているのか
ますます奥ゆかしさを感じる。
玄関の玄の意味するところです。