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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 170
『わびさび庵』
だいぶ間が空いてしまったぁ。
建築設計事務所を始めてから35年たちますが この間に携わった約150の建物について記録を整理しました。
これは近々HPの更新に実を結ぶと思います。
わびさび庵続けます。
この画像で目に付くのは? (実は工事中で完成前の画像です)
そうです!屋根の裏側になる部位、軒裏です。
箱型のモダン建築は軒の出がなくなりましたが、軒の裏を見せる事も消えてしまいました。
屋根の雨水が排水溝を狙って落ちるよう軒は1.2m近く出しています。
そのため垂木の先端側を削り、かつ赤銅色のべんがらを塗装して軒裏に陰影を作り、あたりに庵としてのわびさび感を醸し出しています。
何本もある垂木のうち1本だけ太いものがありますが、このライン上に間仕切り壁が 来ることを表しています。
庵としてのわびさび感を醸し出します。