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片瀬山の家-内部吹抜け

前回画像の「一反木綿」が左側に見える。

現代の日本の家は居間、食堂、キッチン、個室など箱型の部屋の集まりとなっている。

そのような制約から解き放たれ、もっとのびのび暮らすことも良い。  前回画像の「一反木綿」手前のスペースはリビングダイニングとなっている。

ここは四角ではなく台形のような不正形をしている。

隣のキッチンへとスペースが移動してゆくかんじだ。

四角だと止まった感じだが、不正形だと空間に動きが出て来、伸びやかな気分になる。

この画像の吹き抜けスペースも右側の角度をつけた間仕切壁のおかげで平面的に不正形となっており直行する梁とあいまって手前に広がりを出している。

右側は個室で襖下部の欄間は銀座の料亭で使われていたもの。

現在建築中の鎌倉由比ガ浜の家や計画中の横浜港北仲町台の家での使用も決まっている。

丁寧に作られたもので今作ることはおそらくかなわないだろう。

漆の黒縁や赤みを帯びた茶のおさ欄間の色合いが周囲のインテリアとよく合っている。