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京都の金魚屋

京都の西陣に金魚屋という旅館がある。

正式にはゲストハウスと呼ぶらしいが、何せ宿泊費が魅力、 朝食つきで¥3200。

ただし、相部屋。 京間の4畳に男性3人、川の字に寝た。

私は中央。左の青年は韓国から。右は旅館の主人。若くてでかい。

京都には片泊まり、つまり町屋を利用した朝食付の旅館が多い。

従い京都の風情がたっぷりだ。

金魚屋も画像のとおり立派な町屋だ。

場所が西陣なので呉服商を営んでいた旦那の好みを反映し、建築の素材選びがなされている。

中庭に面する座敷はその現われだが、ここがまた居心地がよい。 なるほど、そうかここは共用のスペースになっているんだ。本を読んだり、ビールやお茶を飲むこともできる。後にわかったことだが、翌日、朝食時ここの火鉢で、汗だくになりながら(夏だったので)ご主人が魚を焼いてくれた。

住まいに置き換えるとシェアハウスのような旅館。

老人の一人暮らしを支える福祉施設はあるが、老人も含め一人暮らしのミニマムスペースがあって他とは適度な距離があって、共生のあり方も可能、といった住まい方も今後増えるのだろう。