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鎌倉の家 バスルーム 分離発注メモ3
素材は壁、天井が檜板、腰壁と床、そして現場で製作した浴槽は十和田石、伊豆の青石同様淡いグリーンの色彩とその滑りにくさに特色があります。
画像、正面の窓には透明のガラス、右側の格子窓には半透明の合成樹脂板。
外部の庭先隣家の窓への対応です。
この樹脂版、「ツインカーボ」という素材で、割れず、断熱性も高く、しばしば使用します。中空の板の中にも細かな仕切りがあって光を拡散するとともに、室内を見えにくくします。
拡散の仕方には味があり、今回使用したのは6ミリ厚ですが、伊豆赤沢の家で使用したのは25ミリの分厚いものです。当初床板として使ったので当然の厚みですが、重量に耐えるよう複雑な仕切りが中にしてあります。光を通す具合も又複雑で、糸のような細いチューブが無数に入っているような感じ、と言ったらよいでしょうか。
画像正面の木製窓の外は坪庭的で外壁面より奥まっている、故に透明ガラス。陽もあたる場所なので大型の観葉植物などを置き、視覚的な広がりを生み出します。(画像では白いボードが置かれ、その端が見えており、興ざめですが、、)
分離発注メモ(その3)
設計者として充分考えたつもりでも、往々にして設計段階と工事段階とでギャップがあります。
この浴室の右側部分は出窓になっており天井に梁が現れています。
梁をベンガラで塗装するか、白木を生かすか工事段階でも決まらない。
が、画像のように梁と出窓庇が格子窓の一部になっているイメージを最終的に選びました。
許す限り検討に時間をかけることが出来やすいのも特色といえます。