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世田谷のコッテイジ―3

東北関東大震災から3週間たちます。

建築関係では資材の調達や電気の受電など、影響が出ています。

現地の大工さんたちも道具を津波で流されてしまい、活動しようにも出来ない。

何か出来ることはないか、設計事務所で分離発注を行う

オープンシステムでも会員たちの倉庫に眠っているような

工具類を掻き集め現地に向かいます。

世田谷のコッテイジ、今回は門から建物にいたる小道からの画像です。

いつもなら濃紫色や赤銅色のベンガラ塗装となりますが、

外壁や窓周りに塗られているのはシッケンズの緑と白。

クライアントのたっての希望。これはこれでよいとも思います。

室内も透明の塗装で木目や節が見え、赤茶の濃い部分と淡い部分が日に焼けて均等なあめ色になってゆくのですがそれもよい。

一方、覆いかぶさる屋根ごしに見た前々回ブログの室内画像をみるにつけ、天井全体がベンガラで塗られていたなら、いっそう、外の緑とのコントラストが出、ダイナミックだろうなあ、と密かに思ってはいます。