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べんがらSa邸-No1

前回のKa邸も敷地条件が厳しかったが、今回も同じく

いや更に厳しい、といった方が良い。

画像中央の住宅がSa邸だが右隣の草の生えた敷地は

隣地である。

コンクリートの巨大擁壁に斜面がのり、道路はさらにその上にある。

ただ道路は左に行くにつれ敷地との差は徐々になくなってゆく。

右隣の敷地が最も道路との落差が大きく5メートルもあろうか。

従いこの落差と斜面との付合い方が計画のポイントになってくる。

道路沿いの住宅の多くは2階玄関アプローチとなっていて

1階の道路側はコンクリートの擁壁となって窓が付かない、

また地面と接するところもあり湿気対策も必要である。

Sa邸の場合、画像のように道路側には2階しかなく、

1階部分の道路側は吹き抜けにして斜面地をそのまま残している。

これにより、明るく風通しがよく斜面を利用した庭に出られる構成になっている。

道路とのレベル調整のため、1階部分の基礎を高くとり、

1.4mの天上高を持つ床下物置としている。