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横浜都筑の家-No3 玄関ホール欄間
前回は玄関ホールの建具と欄間について紹介したが
今回は欄間に絞ってその詳細を見ていただこう。
花びらをかたどっているような彫り物で連子格子を支えている欄間で
軽快なイメージ。
1間半の幅だが通常なら中央に柱の短い束が来るが、ここにはなく
全体が端から端へと一気に飛んでいるイメージだ。
細身の鴨居も欄間と一緒になって全体を支えている。
彫り物の個数が上下で異なる。
他の二箇所は3個並びを上にしているが、ここでは下にしてはめ込む。
奥の和室天井を支える棟木がダイナミックに玄関ホールに飛び出てくる勢いを
強調するため、上部では個数の少ない方を上にしている。
欄間といえば京都の曼殊院、や桂離宮が思い浮かぶが
室町時代以降さまざまな意匠がみられ、ここの欄間も料亭に使われた歴史を持ち
江戸っ子の職人が粋を競ったものなのだろう。