ブログ

厚木の家-No8

前回の画像では天井から光が入ってくる様子が

あまりはっきりしない印象です。

今回はこの画像にしてみました。

竹を詰めて打つと暗くなる?

と思うかもしれませんが実際は

この通り隙間が膨らむように光が入ってきます。

特にこの天井は梁で九つの枡に分割され

各々隣り合う枡で竹の打ち方を市松模様になるように

90度方向を変えています。

愛知県犬山市の名鉄ホテル脇に有楽苑という庭園があり

この中に如庵という茶室があります。

織田有楽斎が建てた茶室で国宝です。

竹を詰めてうった有楽窓があり光の透け具合に感動し

ヒントを得て市松の天井としました。

光の入り方も季節によっても異なり、夏は上部窓から

直射光が入り竹の曲面に反射して光が飛び散る様は

さぞやと思います。