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木更津の家-No13

これは食堂からキッチンを眺めた画像。

中央に前回の食器戸棚。

床はチークの縁甲板、

建具のフラッシュ戸もチークで色のトーンを統一している。

壁は漆喰、天井や構造材はベンガラ塗装を施している。

ベンガラ塗装を行うのは、防腐、防汚などがあるが

木目や節を均一な色の中に

控えめに表す効果が大きい、いわば「あらを隠す」わけだ。

今でも関西圏では大工がこの塗装を行い、

白木が手垢で汚れるのを防ぐ。

正面左の太い柱は檜で、

さすがその人の肌のようなつややかさと美しさにほれ込み

クライアントも最後まで塗るのを躊躇した。

(ベンガラ塗装の多くをここの建築主が行っている)

ベンガラは磨けば光るのでその点、檜の光り方は異なり

たとえ塗っても檜の存在感は現れる。

食堂テーブルと照明器具は強羅の家などで使っている

松岡信夫さんの作品。