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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 5

写真は

松永安左ヱ門の老欅荘の玄関なのですが

通り過ぎようとしてなぜかひかれる物があり

撮影しました。

その時思い浮かんだのは

現在計画中のプロジェクトです。

玄関の空間のあり方が

今ひとつ納得がいかず、気持ちの上でも

尾を引いていて

トイレにいてもシャワーを浴びていても

繰り返しイメージを思い浮かべていました。

この時も写真のシーンがプロジェクトと

重なって見えたのです。

ただ丸窓の形状や天井、建具そのものとではなく

丸窓下のカウンターと板戸手前の式台とが

直角に位置する、そのあり方にインスパイア―されたのです。


建築の設計はイメージですので

頭の中にインプットして置けばインスピレーションとなって

絵が現れます。

何処にいても、道具がなくともできる仕事。

でもずっと考えていなければ

インスピレーションは出てこないですね。