ブログ

日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 32

「保土ヶ谷の赤ベンガラ」


昨日は「サンタクロースの家」の話でした。


階段道を下から上ってくると

写真の様な光景が広がります。


確かにこちら側も2階の窓は

何となく人間の目のように見えるし

赤白のコントラストも明快です。

建物なのでサンタクロースそのもの

ではないですが

子供たちの発想は豊かですね。


屋根に注目すると

軒の出はそれほどありませんが

軒裏の2重垂木を化粧として見せる

伝統的な表現にしています。


2重ではないですが、

昔の縁側の天井に良く見かけたものです。


多くの住宅は天井を貼って、

垂木を見せません。

工事コストが上がるからでしょう。


垂木の木組みをあらわして

職人の技を見せる、

人の手によって作ったものである事を

無意識に感じる、

また

木組みをベンガラで塗装する事によって

陰影も加わる

これらの要素が

機能一本やり ではない

深く包まれるような

場を創っています。