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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 62
「藤枝の濃紫べんがら」
左に結霜ガラスの玄関ドアが見える、
その右手に広がる空間を望んでいます。
ただ右の壁には
バレエ用のガラスがはめ込んであるので
部屋が2倍に見えます。
建て主一家が行ったベンガラ塗装、
建て主が何らかの形で
自宅の建設にかかわることは
自然素材のみで住宅ができていた
40年ぐらい前まで
比較的容易で
私の父は器用だったせいもあり
鎌倉の古家に引っ越す際
漆喰壁の補修に武蔵小杉からよく通っていました。
現代の住宅は商品となって提供されますが
完成品を受け取るのではなく
家が出来上がってゆく
プロセスに建て主家族も参加する。
それは
子供達の創造力をつちかい
家に魂が宿る、ことにつながります