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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 92

「藤枝の濃紫べんがら」


茶室の天井は

人が立つともう頭すれすれ

になるくらい低いです。

この和室も天井高は

法規制ギリギリまで

下げています。

たとえば

昨日の小窓は床まで下げている

或いは、

今回反対側の画像ですが

右手の窓も

低い位置におろしている

など

部屋の重心を下げることによって

天井の低さを和らげています。

そういえば茶室の窓も

低め、躙り口などは

くぐって入るくらい

の低さですね。

そうやって籠る

親密なスペースを生み出しています。


そういえば

昔、イタリア、ベネチアで泊まったホテルは

6帖くらいの広さで

天井の高さが2階分の吹き抜け、

井戸の底にいるみたいで

落ち着かずなかなか寝付かれなかったなぁ!


画像の説明に移ると

正面のべんがら扉は押入れ。

真ん中、ステンレスの引き手は二つに分かれます。

左には小さな床の間

その左手のでっぱりは

食堂側から使う収納の壁です