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日本の美をつたえたい―鎌倉設計工房の仕事 105
「成田の濃紫べんがら」
前回と同じ写真だが
少しコメントを加えておきたい。
まず、べんがら塗装は建て主が行っていることだ。
私やスタッフも時折参加する。
塗り始めると、次第に
白木の部分はすべて塗り尽くしたくなる。
また塗っているときは無心だが、無意識のうちに
魂を込めてしまっている!
すると写真のようにオーラさえ出てくる。
前回、べんがら塗装が不思議だ,
といったのはこの事なのだ。
加えて、大工、左官などの職人の技術があって
はじめて醸し出す味なのだ。
つまりこの空間は創造にかかわった
建て主、職人、設計者、三者のコラボレーションで
成り立つ。
つまり
三者の気持ち、誰かに感動してもらいたい三者の気持ち
ならばこそ、で成り立っている。