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日本の美をつたえたい―鎌倉設計工房の仕事 117

「成田の濃紫べんがら」

 

前回の写真を撮影した位置を望んでいる。

奥に玄関土間の水場がみえる。

 

格子や、柱梁、床の目地、建具などの

縦と横の線に天井の斜めラインが加わる。

また

水場の水栓には黒竹の自然な垂直線も加わえた

線のデザイン。

 

クライアントの意図した高山の民家の理想に近づけたか。

 

天井の垂木のピッチは30cmとし

通常よりも多いのでかなり目立ち、ちょっとうるさいか。

 

濃紫のべんがらを塗り陰影の中に溶け込ませて

落ち着かせる。

このアングル、煽りを利かしても、かなり、引かないと撮れない。

前回画像の階段の2段目に座ってカメラを構え

ようやく撮影完了。

木造の架構をダイナミックに表現することができ、

自分としても気に入っている写真だ。

 

左側は植木鉢を載せる棚、この縁台もそのうち

蘭などでうめつくされる。