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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 136

「成田の濃紫べんがら」

まず画像の説明から。

前回の画像135と比較してほしい。

135画像右手の腰壁部分のアップだ。

左手は障子、和紙と木の格子で出来ている。

又床は杉の板、壁は竹と杉板に濃紫色に色づけされた ベンガラを塗っている。

ベンガラ塗装のほとんどは建築主が行った。 危険を伴う所は除いて。
がその分当然コストは下がる。

料理も、自分で食材を買ってきて調理すれば レストランで頼むよりコストは抑えられる。

建物の場合、建築主が自分で出来る所は限られているが 職人と建築家の手を借り、自分が発注元になれば 同様にコストは抑えられる。  そこに余力が出来るから、同じ予算でも思い通りの家を造りやすい。

その余力で画像の様に  杉板の間に竹を入れるなど数寄屋建築の技も可能となる。

これは「分離発注」という建設方法だが 住宅建設の際、選択肢の一つに加えてはいかが?

余談だが、ベンガラ塗りは素人にもできるので、私も時々参加! 以前その姿がTV放映され、それを見た合唱団仲間から「ベンガラちゃん」 と呼ばれている!