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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 138

「三浦の濃紫べんがら」

 

入口を見返していたのが前回写真ですが

同じ位置に立って左に90度の方角がこの写真です。

つまり正面の玄関に至るには、入口から格子で囲まれたアプローチを直角に回り込む。

すると突き当りにあります。

 

ステンドガラスが嵌め込まれたドアはべんがら塗装ですが右手のべんがら壁も塗装は芸術家の施主の作品です。

 

正面左手は明るくなっていますが

実は一気に庭が広がっています。

狭いところを歩かせるのはその開放感を強調する意味もあるのです。

ちょうど茶室の躙り口のように狭いところから入らせて低めの天井を高く見せるところに通じますね。