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日本の美を伝えたい 636

「寝殿造」のすまい、枠の内5

古材は横一文字に渡されたテーブル上の梁のみ、あとは全て新材、新築建物です。

 

話は変わって今年の年賀状でも取り上げた27年前の北鎌倉古民家ミュージアム。そこでも建物の半分が古材。で残りは新材。移築前の古民家の柱や梁を極力使用したが、そこは住宅を美術館に替えるという目的上、しかるべきところに古材は必要になり他から新材同様に補填しました。

 

最も古民家をいくつも調査すると明らかに他からの流用材を多用してます。

 

鴨長明の方丈庵が京都糺の森の河合神社内に復元されている。。

なんとこれはばらして大八車に柱や梁、壁材を積み上げ移動して新たな場所に組み立てたというモバイルハウス!

 

方丈庵に限らず解体再利用が当たり前、材料を何回も使いまわすエコが木造でした。

 

当プロジェクトも2階までの高さのある24センチ角の大黒柱を10本使っている。きっと何十年か後には移築される民家を新築いたかもしれません。