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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 137
日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 137
「三浦の濃紫べんがら」
4月からは新たに三浦半島の家について話します。
今まであった建物に手を加えて
2世帯が住めるようにリフォームしています。
春には鶯や不如帰の鳴く小高い山々に囲まれながらも
海に近く、美しい富士山を望みます。
この地のリフォームにあたって、
今ある環境を満喫できる住まいとしました。
今回の写真はそのアプローチです。
べんがらの格子で南庭を隠しトンネル状の路地を
玄関へと向かうのですが、奥に見えているのは
逆の入口部です。
このトンネル、既存のバルコニーの下を利用しており
天井はその簀子板、格子の黒い影の部分は
バルコニーを支える柱です。
隠れ家的なアプローチですね。