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日本の美を伝えたい
11月30日開催
「旧鎌倉郡片瀬腰越の歴史文化を訪ねる」
湘南邸園文化祭は毎年9月から12月にかけて55ほどのイベントが
箱根 小田原 大磯 平塚 茅ヶ崎 藤沢 戸塚 鎌倉 逗子 葉山 横須賀など相模湾沿いの別荘地の歴史を持つ各地で開催されています。
弊社藤本は鎌倉市腰越に育ち現在も住んでいます。小学生のころから触れてきた片瀬腰越の歴史文化を今回17名の方々にご案内させていただきました。
写真は最初にご案内したカトリック片瀬教会。
1939年(昭和14年)の建築です。参考にしたと言われる奈良県興福寺に隣接する奈良教会と異なり、どのような形でもよく実際当初はJJスワガ-設計による洋風のカテドラルが計画された時期もあります。和風は鎌倉郡という地域になじむ形を推し進めた外国人神父によるとされます。日本が軍国主義に向かっていた時期でもあり、教会完成の直前には隣接して湘南白百合学園が設立されますが当初は乃木高等女学校の名称でした。また教会設立に尽力した山本信次郎はカトリック布教の資力を得るため当時の所有地(現在の片瀬2丁目全体)分譲計画を立て、これを行い当初より教会と学校の敷地は計画に盛り込んでいた。
と話せば長くなるのですが、なぜ和風なのか普段の建物からはうかがい知れない歴史を開示してゆき見学者の方々の見聞を広め何らかの触発を目標にし文化祭に参加しています。
この後は片瀬の龍口寺、ここは山の敷地を有効に利用し五重塔や舎利殿、本殿、鐘楼、大書院など伽藍配置たるランドスケープを見せます。その後は腰越の山の手に広がっていた別荘文化を訪ね、腰越電車通りに降りてきて昭和初期の看板建築「星野写真館」を見学するコースです。
星野写真館は今回が最後の見学会でした。(通常、撮影があり、一般公開はしていません。ご注意を!)
来年は新しい企画を考えねばなりませんね。