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日本の美とは630
富山県や石川県、能登には「枠の内」と呼ばれる伝統民家の形式があります。1階の吹き抜けた空間に太い柱や梁、柱を相互につなぐ骨太の貫材を縦横にめぐらし堅牢な住まいとしています。
今年の3月から8月にかけ5度にわたり能登地震の支援に参加、地震被害の段階性で、解体したらよいか、残せるかのアドバイスを行ってまいりました。その際現場も拝見し、特に中能登、富来、門前地区でこの「枠の内」の現場に触れることとなり改めて震災被害の軽微な点を確認しました。
震災支援以前からイメージとして持っていた「枠の内」をクライアントに提案、今回のプロジェクトに取り入れたわけです。今回さらにそれに加え。{枠の内」の頂上に向かって1階桁レベルから上りあがる梁、骨太の垂木が控え壁のごとく東西南北から支えさらに耐震性を向上させています。
右上にところを得ている神棚、建物にご利益があるかもしれません。