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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 140

「三浦の濃紫べんがら」

今回の写真は玄関扉を開けたところです。

杉の床板を張る向きは左の格子戸に合わせ平行に

していますが、よく見ると

右側の壁とぶつかるところでは平行になっておらず

左右の壁がハの字に開いている様子がわかります。

既存の建物が平行でなかったために起こる、

リフォームならではのハプニングです。

奥と手前では部屋の幅が違う。

つまり奥に立つとさらに狭まさに縛られるのですが

実は格子戸を開けた時、天井を取り払ったリビングの解放感に

浸れる効果を出しています。

 

手前の式台は旧家屋で使われていたものの再利用。

土間は狭さを克服するため、左のシューズクロゼットまで

つなげています。